これからは半年ごとに。

「失礼しまーす・・・こんにちはー」

お医者さんも電子カルテに目をやったまま、

「はい、こんにちはー、お久しぶりー」

「あけましておめでとうございます。(おーじーぎ☆)」

「はい、ウニャウニャ・・・（←よく聞こえんかった）
・・・ん！？
（私を見る）今、何て言ったの？
ごめん聞き流してた」

（や、スルーされるのはいつものことなんだが・・・）
「『あけましておめでとうございます』。」

「あ・・・あぁ〜！；」

そうか前回は12月だったからね！；
あけましておめでとうございます・・・と。
わはは〜、とお医者さんと一緒に笑って、
今日も（？）うまく驚かせた（呆れさせた？；）後に、診察。

腰の痛みがすっかり消えましたよ、って話したら、へぇ〜？と。
4センチしかなかったのにねぇ・・・って。
えええ〜！あたしらシロートからしたら、
いくら良性とはいえ、自分のカラダの中に
小さな卵くらいの大きさの腫瘍が育っていたなんて・・・！
しかも、もともと腰痛持ちだったから、
あんなんが腹ン中で膨れりゃ、そりゃ腰の神経もさわって
動けなくもなるわ、って思うんだけど・・・ウ〜ン？；

で、いつもの定期検査（確か組織を拭い取るやつだっけか）と、
超音波でオナカの中も診てもらって。
子宮の中もキレイだし、卵（卵巣？）も20ミリ、と・・・。
んで、そろそろ排卵ですね、みたいなことも。

（ん？それって、妊娠するなら今よ、ってことかしら・・・？；）とか・・・。

最初の手術してから1年経ったので、検査を半年ごとにしましょうか、ということに。

おぉ、手放し運転に入ったか！（←チョット違う？）。

半年後・・・一周忌が終わってあと、か。

切り替えたばかりの健康保険証に、弟弐の名前は、なかった。
まるで、最初から存在していなかったかのように。

とある店、誕生日の近い顧客ら宛てに
ささやかなプレゼントを用意してます、
ぜひお立ち寄りください、っていう
ダイレクトメールのハガキを出したところ、
1枚だけ

「受取人死亡のため、差出人に還付」

赤いゴム印が捺されて、戻ってきたそうな。
は〜、亡くなった人宛には、郵便物も届かなくなるのか・・・。
そのハガキが、はたして遺族の目に留まったのかどうか
定かではないけど
「お誕生日ですね！おめでとうございます！」
かわいらしいバースデーカードは、行き場がなくなって淋しいね・・・（や、そこはかなりの田舎だから、配達人の方で
事前にわかっただけなのかもしれないけど・・・）。

明日は、清明祭。
お墓の前で繰り広げられる、楽しい親族の集い。
子供達や親戚らとの笑い声の響く、
年に1度の、ご先祖様と過ごすピクニック。
ウチは喪中なので、お墓参りだけ、ってことになるんだけどね
（重箱とかは家で仏壇に供えることになった）。

去年の清明祭が、あんたと一緒に歩く、最後の清明祭になるなんて、さ・・・。