ずっとこらえていたのは涙。

ポロポロと溢れて、つかえていた感情が流れる。

あぁそうか、
やっぱりあたしは本当は泣きたかったんだと
今更ながらに思い知らされる瞬間。

気づかないままなら気づかぬままに
この知らぬ間のかすり傷は癒えていったのだろうか・・・

否。

この傷を拭って
悔しさが消え去るもんか。
守りぬいてきたプライドが
捨てられるもんか。

ますますにじんで広がってゆくのは
感情を破裂させられなかった
不完全燃焼のあたしの
握りつぶした思い、これだけだ。

本当はもっと起伏のある
あたしの中の煮えたぎる感情が
薄汚く
血のようにじくじくと
体中の細胞すみずみに
染みこんでゆくだけだ。

今日だけは、独り言の「毒」を吐かせて!

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