月が、満ち始めたらしい。

昨日ですっかり閉め切ったカーテンを、
すこーしずつすこーしずつ・・・右から左に開いてゆくようだ。

まるで眠りから覚めるかのごとく、
すこーしずつす・・・すこーしずつ。

やがて 丸く満ち輝く かの月を
私はどんな思いで見つめるのだろうな。


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バーちゃんの法事に行かないハハオヤは
相変わらず「あんた(あたし)が行って当然」とばかりに

「3回忌までは生きているも同然だよ」

といい放つ。

はぁ?
それ、誰の受け売りだ?

同じようなせりふを、あたしは過去にも聞いているのさ。
「3回忌までは」の部分に、いろいろなアレンジされますがー。

誰に慰めてもらったせりふだ?

おじさんが居なかったから、電話に出たのはおばさんだったんだけど、おばさんは

「かーちゃんは実の娘なんだから、本当は香炉のそばに座って、線香に火をつけたりしないといけないんだけどね。
あんたの弟弐のときも、それは全然やらなかったわけでしょ?
・・・仕方ないさ。
うち達は別にずっと(家に)居るから、あんたはちゃんと仕事終わらせてから、夜からでもいいさ、来たらいいさ。
前の日に早く来ても、うち達は何もしないから、おばあに報告できないよ?」

とのことなので・・・ま、予定通り、あたしがおばあの法事に行くことにした。

香典もねぇ・・・正直「この金銭感覚は何だ?#」とムカつくんだが。

「参○円!参○円だけ入れるんだよ!それより多くは入れないよ#」

・・・。

おじさん、おばさん達はあなたの実の兄弟だから、その弐○円は多く(うちの法事には)出してるんだけどねぇ・・・。

二言目には

「あれなんかは、お金持ちだのに#」

去年の法事では、おじさんはあたしに
「何か困ったことあったら、親戚なんだから遠慮しないで相談しなさい。助け合うのが親戚なんだから」
と言ってくれたおじさんに、本当に申し訳ない(まさかハハオヤがおじさんのことそんな風に思ってるなんて言える訳ねぇ;)。

鳴ってる家(イエ)電には出なかったみたいで。
だからおじさん、あたしの携帯にかけてきたわけで。
んでおじさんの

「来るにしても来ないにしても、どっちにしろ、ウチに連絡するように言いなさい」

そーりゃそうだ。
オジーが逝き、オバーが逝き、兄弟が一人、また一人と逝ってしまったから、それはおじさんなりの「寂しさ」の表現だろうよ。

おじさんはいつものように

「ネーさん、どんなね? カラダの方は大丈夫かー?」

と言うだろう。
想像できる。

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