おじいもおばあも、ご先祖様も。
そして、弟弐よ。

『お帰りなさい』・・・。

2年ぶりの旧盆なのに、
ハハオヤは何もしないで、いつものように
自分の夕ご飯を食べてたねぇ・・・。

いくら何かにつけ
「足が痛いから転んだら大変さぁー」
と自分で言って逃れていても、
今日はあんたのために
父ちゃんと弟壱とで仏壇を掃除してたんだから、
せめてさぁ、

今、自分が食べている夕ご飯の一握り分でも皿に盛ってさ、
あんたに分けてあげればいいのにさぁ。
「おかえりー」って。
ハハオヤが食べていたのは、弟壱のハハオヤへの貢物、
ヤギ汁だったんだもの。
本当にこの人は、親としてもうダメなんだな、と思ったよ、ネェネェは・・・。

あんたが帰ってくる日だから、父ちゃんは
「ウンケージューシー、(の)おにぎりでいいから買ってきて
仏壇につけなさい」(←なんかしらんが父の親戚では、お供えするのを「つける」と表現する・・・)と言ってたからさ。
ネェネェが美味しいと思うお店のジューシー、買ってきたよ。

ネェネェからは、自分のおうちであんたにお菓子買ってきてあるから、それを食べていきなさい。
あんたが逝ってしまってからすぐ、弟壱がスポーツ大会に行ったでしょ?
あの時、参加した選手全員に配られたさまざまな記念品やグッズがお土産であったけど、あの中で、とーっても美味しいクッキーがあってさ。

ずーっとずーっと探していたんだけど、やっと今年、そこのクッキーが通販で手に入ったんだよ!
あんたにも食べさせたかったから。

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